調理補助パートはきつい?経験者が勘違いされる仕事内容を解説

調理補助
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2年ほど近くの小学校で給食の調理補助として働いていました。

働く前は「調理補助」という言葉のイメージだけで、家庭調理の延長を想像していた私。

いざ入ったら…全然違う!家庭調理の延長なんてぬるい考えでした。。。

マンモス校と呼ばれるくらい生徒数が多い学校だったので、もう体力勝負。

時間に追われることや、頭を使う事も多くて想像していた調理補助とはかけ離れていました(笑)

イメージとはだいぶ違いましたが「きつい」と感じたことはありません。

不安に思う方も多いと思うので、後程詳しくお話いたします。

また、調理補助をしていると決まって言われるのが

調理補助をしているなら料理も上手なんでしょ?

というお言葉…。いえいえ、全くです。だって調理していませんから(笑)

今回はそんな勘違いしている方も多いであろう

  • 調理補助はきついの?
  • 調理補助の仕事内容

について詳しくご紹介いたします。

あくまで私が働いていた小学校での話のため、他の場所とは異なる場合がありますのでご了承ください。

この記事を読んでわかる事

  • 調理補助はきついのか
  • 調理補助の仕事内容
  • 調理補助のメリット・デメリット
  • 調理補助はどんな人に向いているのか
  • 調理補助をしていると調理師免許が取れる

この記事を読めば、調理補助がどんな仕事をしているのかわかります。

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調理補助のパートはきつい?実際に働いた感想

私は学校給食の調理補助として働いていた際、きつい!辞めたい!!と思ったことはありません。

むしろとても楽しくて、もっと働きたい位でした。

職場やメンバーによって雰囲気は変わりますし、感じ方も違うので全ての調理補助がそうだとは言えませんが、私は働いて良かったです。

働いているパートさんも同じ境遇の方が多く、仕事仲間なのにママ友のような感覚もあり、とにかく毎日話が絶えませんでした♪

私は引っ越しにより仕事を辞めてしまいましたが、引っ越しをしていなければまだ続けていたと思います。

そんな私の感想としては「きつい」というより「思っていたより大変」の方がしっくりきます。

病院や老健などの調理補助は朝・昼・晩と作りますが、同じ調理補助でも学校給食は昼食のみ!

働き方の違いから「調理補助はきつい」と思う方がいるのかもしれませんね。

実際、病院や老健などの調理補助はきつい!大変!という声をよく聞くので…。

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私が感じた調理補助で大変に思う理由3選

調理補助をネットで調べると「調理補助 パート きつい」と出てきますが、なぜそんなにも調理補助は「きつい」と言われているのでしょう。

もちろん場所によっても違うので、きついと感じる場所もあるのかもしれません。

私は「きつい」とは感じたことはないので、今回は「大変」に置き換え、私が感じた調理補助で「大変」に思う理由を3つご紹介。

ちなみに、友人から調理補助をやりたいと言われた時、私は必ず以下の3点は説明するようにしています。

調理補助は体力勝負!!

家庭調理の延長だと思っていた私が一番感じたのは、体力勝負だな!という所です。

ただ野菜を切るだけ、洗い物をするだけ♪なんてイメージでしたが、そんな楽ではありません(笑)

働いていた学校は1200食以上作ります(私が通っていた学校は一学年3クラスがMAXだったので6クラスあることに驚き!!)

1年生から6年生まで30人以上が×6クラス+教職員なので、一日に扱う野菜・果物・調味料の量がすごいのなんの。

ザルにどっさり入った野菜を運ぶのだけでも大変ですし、納品の受け取りもてんやわんや。

おきく
おきく

重~い…誰か助けて~

なんて言ってられません(笑)

そんな大量の野菜達を洗って、皮を剥いて、一気に切ってという作業がノンストップで続きます。

その後も、洗い物や配食、配膳に分かれてひたすら作業。

食器やおぼん、牛乳もまた重いんですよ。

時間がない!と焦って一気に運び無理して余計疲れてしまうことも(苦笑)

出来上がった給食をフライバットなど各クラスの食缶に入れていくのですが、食缶に入った給食も重い重い。

それを配膳室へ運びそれぞれ指定の場所に置くまで続くのです。

調理が終わったかと思ったら洗い物が待っていて、細々したものから重たい機械までこれでもか!!という量を洗います。

あーでもない、こーでもないと言いながら皆で作業をするのは楽しいけれど大変ですね。

一日立ち仕事な上、あちこち動いたり、運んだり体力のいる仕事だなと感じました。

ちなみに私はここで働いてめちゃくちゃ体力と筋肉がつきましたよ☆

学校給食の場合、生徒数は結構左右されますね。

本社の人にも「この学校は多くて一番大変だから!」と良く言われていたので(笑)

調理補助は時間に追われる?!

給食の時間は決まっているため、間に合うように作業するのが私達の仕事でもあるのです。

野菜をどっさり使うメニューや、作業工程の多いメニューは普段にも増してバタバタ。

切るスピードも洗うスピードも上げていかないと追いつきません。

数え間違えないように人数分配食し、配膳室へ。

廊下は走るなと言われていますが、クラスが多いので走りたくてウズウズ。

ギリギリになる時は本当に焦ります。

個人のスピードも大切ですが人数もいるのでチームワークが必須。

どこかで報告や連絡が怠ると後に必ず響いてボロボロになってしまいます…

夏は灼熱!冬は極寒!!

これは特に注意してもらいたい所!

給食室は衛生上の理由で窓が開けられません。

夏はサウナのように暑く、とてつもない量の汗が出てきます。

熱中症にならないよう、こまめな水分補給は必要不可欠!

500㎖のペットボトル1本では足りない、足りない。

私は2ℓのペットボトルを毎回持参していましたよ。

無理をすると本当に倒れてしまうので夏場の熱中症対策は万全に!

そんな状況が問題視され、給食室へのエアコンの導入も進んでいるのですが…

エアコンがあってもそこまでの効き目はなく、期待はできません(白目)

大きな釜での調理は火力も強く、給食室の温度はやはり上がってしまうのです。

そして、反対に冬は極寒!

冷え切った給食室は本当に寒く、ヒート〇ック3枚重ねているパートさんもいました(笑)

水も冷たく、冷水で野菜や果物を洗うと手が凍え真っ赤に!

夏と冬は要注意なのです。

調理補助パートの仕事内容

調理補助の仕事内容を詳しく教えて!!

場所によって仕事内容は様々ですが、調理補助はあくまでも「補助」

野菜を切ったり、具材を釜に入れたりする手伝いはしますが、火を使うなど本格的な調理はしません!

メインで調理をするのは調理師免許を持った調理師さん(社員)なのです。

学校給食の場合、社員もパートも全校生徒や教職員に美味しくて安全な給食を提供するという部分は共通しています。

野菜の下処理

基本的に野菜を切るとことからスタートする事が多かったのですが、下処理を行う事もありました。

野菜が届くのが遅かった場合など、社員さん達だけでは間に合わなかった際、下処理から開始します。

皮を剥いたり、洗ったり、ここでしっかり野菜の汚れを落とします。

洗うと言ってもただ水を流すだけでなく、シンクを3槽使用して念入りに洗っていくのです。

野菜や果物を切る

洗った野菜をどんどん切っていきます。

切り方はメニューによって違いますし、厚さもそろえなければなりません!

角切りといちょう切りが多いですが、形が異なる野菜を均一に切るのって難しい~。

食べれば同じと感じるかもしれませんが、火の通りにバラつきが出るため、何センチなのか皆で確認して切っていきます。

私は大雑把なので野菜の厚さがまちまちになる事が多く結構苦労しました。

スピードもいるのですが…調子に乗りすぎて指を切る事も(泣)

(切ってしまった場合、衛生面を考え決まった処理法があります)

厚さがバラバラになると、心の乱れだ!と指摘されたり指摘したり(笑)

意外と大根とこんにゃくが曲者でした。

普段家で切らない切り方があると、新鮮で面白いですよ。

粉付けや下準備

メインの調理は社員さんですが、揚げ物の粉付けや鉄板に肉・魚を並べていく作業はパートも行います。

1200個以上の粉付けなので使う小麦粉やパン粉の量もスゴイ!

ひたすら粉付けをして、社員さんが油に入れやすいように並べていきます。

私が働いていた場所は、冬に手作り期間があり餃子やシュウマイの包みなども行っていました。

冬の粉付けはまさに修行で、凍った魚を並べる作業は手袋をしていても手が冷たく指先が真っ赤になりました(笑)

洗い物

後半はほとんど洗い物に徹します。

使ったザルやボウル、バットに鉄板など、どんどん洗い物が来るので場合によっては戦場(笑)

私が洗うから濯いで!などしっかり役割を分担させないと終わりません。

油だらけの網やタライなど、ヌメリが落ちるまで何度も洗います。

ここで適当に洗っていると、汚れがついたままで菌が繁殖してしまうので洗い物も重要なのです。

クラスの人数分配色する

出来上がった料理を決められた食缶に入れていきます。

人数表を見ながら、各クラス間違えないようキレイに並べて入れていくのです。

ナムルやサラダ、スープ類など数えられない料理は、同じ分量入っているか食缶のメモリを確認しながら入れていきます。

間違えてしまうと給食室まで取りにこなくてはいけないので、間違えないよう二度数えも行います。

配膳室にセッティング

給食の時間になると子供達が配膳室に給食を取りに来るので、指定の場所にセットしていきます。

食器カゴ、おぼんカゴ、主食、牛乳、おかずを全て並べていくのです。

基本的にはリフトというエレベーターのようなものに給食を入れて2階、3階に上げますが、リフトがない校舎は台車に積んで自分で運びます。

沢山積んだ台車は重くて運ぶのも一苦労。

時間内にセットが終わるようひたすら運びます。

子供達に給食を渡す

給食の時間になったら、子供達がくるので落としたり事故がおきたりしないよう注意しながら給食を渡していきます。

重いからね!熱いからね!と声をかけてあげるのです。

午後はひたすら洗い物と清掃

給食の時間が終わり、全て戻ってきたら午後はひたすら洗い物と清掃です。

食器やおぼん類はもちろん、給食が入っていた食缶も全て洗っていきます。

下洗いをしてから、大きな食洗器に食器を流したり、箸やスプーンを一つずつ洗っていったり…午後もノンストップです。

洗い物が終わると、床の清掃や補充などを行いパートは終了です。

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調理補助のメリット

大変…とは言っていますが、それでも調理補助のパートはメリットも多く、特に子供のいる主婦におすすめです!

今からメリットについて御所崩壊しますが、調理補助パートがおすすめな理由を書いたこちらの記事も参考にしてみて下さい。

 

子供と休みが合う

給食がない日はお休みになるので、幼稚園・小学校の休みと同じ日に休む事ができます。

土日はもちろんですが、祝日や春・夏・冬の長期休みも一緒です。

私は娘の保育園と同じ市内の学校で働いていた為、大雨洪水警報や大雪警報等で休校になった時も一緒に休む事ができてとても助かりました。

子供と予定が合わせやすいので、子供がある程度大きくなるまで続ける方がほとんどです。

残業もなく勤務時間が一定

学校給食は昼食のみなので朝もそこまで早くはありません。

9:00または9:30から始まり、夕方も15:30終わります。

残業もなく、時間になったら帰れるので子供の送り迎えに焦る事もありません。

ある程度余裕があるので、幼稚園のママさんも働いていましたよ。

毎日決まった時間に家を出て、帰宅できるので残業ナシは嬉しいですよね。

急な欠勤にも対応してくれる

同じ境遇の方も多い為、急な休みや遅刻にも理解がありとても助かります。

子供が熱を出したから休みたい…

目が赤くなっているから病院に連れていきたい…

そんな場合も快く対応してくれるのです。

保育園の急な呼び出しもドキドキする必要がなくとても寛容。

小さな子供がいる方も安心して働くことが出来ます。

実際に私も子供の病気で何回か休んでしまいましたが、

こっちの事は心配しなくて良いからね!

私が同じ状況になった時はよろしくね!

など、優しい言葉をかけてくれる方が多く助かりました。

社員さんもパートさんも本当に良い人ばかりで働きやすかったです☆

作った給食を食べる事ができる

給食を食べる事ができるのは一番のメリットだと私は思っています(笑)

昼食は一生懸命作った給食を食べる事ができるのです。

お弁当を作る手間もなく、しっかりと栄養あるのもが食べられるのは嬉しいですよね♪

献立の参考になる

普段作らない料理も多いので、夕飯の献立の参考になります。

作り方も見る事ができ、調味料もわかるので試してみよう!と何回かチャレンジしたことも♪

栄養バランスが考えられている献立なので、真似しやすくとても助かります。

調理師免許を取得できる

調理補助として働き、条件をクリアできると調理師免許の取得試験を受けることができます。

資格は強みになるので、私も試験を受けたいと思っています。

取得の条件や試験内容など、詳しくまとめているので気になる方は参考にしてみて下さい。

調理補助のデメリット

もちろんデメリットもあります。

どんなデメリットなのか、こちらも詳しくご紹介いたします。

給料が安く場所によっては給料が上がらない

私が働いていた場所は、何年働いても給料は上がりません。

もともとその契約で入っているので、自分が決めた事だからと割り切れますが…やっぱりお金は重要ですよね(笑)

給料も最低賃金だったので、お金を重視したい方には向かないでしょう。

夏休みの給料に関してはこちらにまとめています↓

立ち仕事なので腰を痛めやすい

一日中立ち仕事な上、重い物を運んだり合わない台で切りものをしたり無理な体制をとったりする為腰を痛めやすいです。

実際に私も痛めてしまい、ベルトを腰に巻いて仕事をしていました。

始めは平気でも、後から腰が…という人も沢山見ています。

無理はせず、休日はリフレッシュも兼ねて整体や接骨院に通う事をおすすめします。

手が荒れやすい

食品を扱うので、何度も手を洗いアルコールで消毒をしなければなりません。

使っている洗剤も家庭用よりも強い為、年中手がカサカサで手荒れが凄いです。

仕事終わりのハンドクリームは必須!

肌が弱い人は真っ赤に晴れてしまう事もあるので、洗い物の際はゴム手袋を付けて行うなど対策してみましょう。

衛生ルールが厳しい

食中毒や異物の混入があっては大変!

毎月決められた日に衛生チェックが行われるくらい衛生ルールは厳しいです。

汚いと自分だけでなく職場の評価まで下がるので、毎日清潔に保つ必要があります。

子供達の命にもかかわるので、働くからにはしっかりルールを守りましょう。

また、衛星ルール関連で言えば食べられない食品があります!

私は生牡蠣が大好き♪

しかし、この仕事を始めてから生牡蠣は食べちゃダメと言われとてもショックでした(泣)

生牡蠣以外にも、生卵・生肉・生の二枚貝・生シラスがNGなのだとか。

理由はノロウイルスやO157、サルモネラなどに感染する危険性があるから!

摂取して感染してしまっては大変!治るまでは出勤ができませんし、業務にも支障が出てしまいます。

感染しているか毎月の検便でわかるため、こっそり食べてもバレてしまうのでやめましょう。

自分は大丈夫!という考えでいると迷惑をかけてしまう為、グッと耐えて我慢です。

おしゃれはできない

化粧やネイルなどは一切できません。

爪は毎日チェックされる為、常に短くしておく必要があります。

学校に出入りするので奇抜な髪形もNG。

ピアスや指輪も異物混入につながるので必ず外しましょう。

長期休暇が唯一おしゃれのできる時期ですが…めんどくさがりな私には毎日スッピンはありがたかったです(笑)

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調理補助のパートはきつい?【まとめ】

調理補助の仕事は、場所によってきついと感じる事もあるかもしれませんが、私はとても楽しかったです。

大変に思う事ももちろんありましたが、それ以上にやりがいや楽しさがありましたよ♪

休みは要らない!毎日出勤したい!というパートさんもいましたから(笑)

毎日顔を合わせるので「もう家族みたいなもんだよね」が皆の口癖になっていました☆

正直、仕事が大変でも一緒に働く人に恵まれていれば大変より楽しいが勝りますね。

小さな子供がいる方は本当に働きやすく、おすすめの環境だと思います。

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